メタゲーム対戦日誌

メタゲームやランクマッチの対戦記録です!

【剣盾s17シングル】残飯ゼクロム受けサイクル【最終105位/レート2007】

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【はじめに】

こんにちは。ダルマモードと申します

シーズン17、皆さんお疲れさまでした!

今シーズンは20↑がわずか121名とランクマッチ史上最大のデフレが起きてしまいましたが、オリジナリティある構築でなんとかその中に割って入ることができたので紹介することにしました。

来シーズンから通常ルールに戻るため役に立つというわけではありませんが、ゼクロムに触れたことがないという方もたくさんいらっしゃると思うのでその強さが少しでも伝わったら幸いです。

 

 

【構築経緯】

「サンダーが最強のポケモンならそのサンダーに最も強い禁伝こそ最強なのでは?」という適当な考えのもとゼクロムからスタート

型を決めるにあたり、ゼクロムのウィークポイントを考察すると

(1)ボルチェンが通ってしまうためサンダーに後出ししても地面タイプを投げられて展開が後手に回ってしまう

(2)電気+ドラゴンはいずれも無効タイプがあり、DMを比較的枯らしやすい

の2点に集約されていると感じ、その解決策として

(1)食べ残しを持たせることで交代際のスリップダメージの蓄積を極力抑える

(2)地面+フェアリーの並びに対する中間択としてみがわりを採用する

という結論に落ち着き、残飯みがわり型の採用に至りました。

ゼクロムとの相性補完が完璧なエアームド

③GFで地震を半減でき、サイクル終盤のスイープ性能も兼ね備えたゴリランダー

④ボルチェンをカットする地面枠のうち、最も腐りにくく場合によっては積み展開に持っていくこともできるカバルドン

⑤ここまでで重い黒バドレックス対策+多くのポケモンを広く浅く相手取ることのできるごまかし枠としてポリゴン2

ここまではよかったものの6枠目になかなかしっくりくるポケモンを見つけられず、特に重い一撃ウーラオスの対策をコロコロ入れ替えながらいろいろ試しました。

(1)火炎玉ピクシー→肝心のザシアン入りに100%出せなかったため却下

(2)マリルリ→サンダーのゴツメで一方的に削られ全く強さを感じなかったため却下

⑥一撃ウーラオスは下から2耐えするのではなく1回耐えて上からワンパンすればいいのではと発想を変え連撃ウーラオスを採用したところ、地面に強いことも相まって構築にガッチリハマったためここで完成となりました。

 

【コンセプト】

・一般枠でうまくサポートしながらゼクロムを最後まで守り切って勝つ

・広く浅く見れる汎用性の高いメンバーを揃えて相手の構築に対して臨機応変に対応する

・最強のポケモン:サンダーを置物にする

 

【個体紹介】

ゼクロム

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性格:意地っ張り

持ち物:食べ残し

193(140)-191(28+)-157(132)-x-136(124)-121(84)

らいげき/ドラゴンクロー/りゅうのまい/みがわり

 

H:16n+1 (奇数で残飯の回復効率最大)

A:+1ダイサンダーで無振りザシアン確定1発

D:無振りサンダーのダイジェットをみがわりが確定耐え

S:+2で最速スカーフヒヒダルマ抜き

B:余り

 

禁伝枠にして最強のサンダー対策兵器

メジャーな型と異なりAとSを最小限に抑え残りをガッツリ耐久方面に割いています。

 無振りサンダーのボルトチェンジのダメージが10~12、残飯の回復量も12で相殺されるためサンダーに対して無限に後出しできることが最大の強み。

地面枠として最もメジャーなカバルドンランドロスは回復手段を持たない(ことが多い)ため、サンダーと対面したら無理に舞わずドラゴンクローでチビチビ削ることを意識していました。

圧倒的耐久とパッチラゴンにはない器用さで禁伝枠に恥じない活躍をしてくれました!

 

選出率1位

 

カバルドン

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性格:腕白

持ち物:オボンの実

215(252)-132-180(204+)-x-99(52)-67

じしん/ステルスロック/あくび/ふきとばし

 

D:臆病珠サンダーのダイジェット確定耐え

 

本当になにも語ることがないオーソドックスな型。

積みに対する切り返しが構築単位で難しいため、ラグラージではなく起点回避重視のカバルドンを採用。

 

選出率5位

 

・ゴリランダー  ※キョダイ個体

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性格:意地っ張り

持ち物:突撃チョッキ

193(140)-194(252+)-115(36)-x-100(76)-106(4)

グラススライダー/とんぼがえり/はたきおとす/ドレインパンチ

 

H:16n+1 (奇数でGFの回復効率最大)

D:臆病カイオーガの潮吹きをGFの回復込みで2耐え

 

GF展開要員

はじめは鉢巻で採用したものの打ち分けできないゴリランダーにかなりの不便さを感じたため、サイクル適性をより高めることができる突撃チョッキを持たせました。

GFは地震を半減させるだけでなく残飯と合わせて毎ターン1/8回復するようになるため耐久ゼクロムと相性抜群。

黒バドレックスの珠ダイホロウも耐えるので黒バド構築相手には初手から積極的に投げていきました。

 

選出率4位

 

◎技構成について

ドレインパンチ 

この枠は主に馬鹿力との選択になると思いますが、馬鹿力でステータスを下げると次のターンの行動が読まれやすくなる点が弱いと感じたので回復ソースとしても有用なドレパンを採用しました。

 一撃ウーラオスとの対面に強くなるのもグッド。

 

・ウーラオス(連撃の型)  ※通常個体

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性格:陽気

持ち物:こだわりハチマキ

175-182(252)-121(4)-x-80-163(252+)

インファイト/すいりゅうれんだ/アクアジェット/れいとうパンチ

 

最強の地面タイプキラー

有利対面作って思考停止で水流連打選んでるだけで強い。

サンダー相手に4回接触しても麻痺しなかったりとにかく自覚の塊でした。

初手エースバーン対面を作ると、襷カウンター警戒で絶対ジェットは撃ってこれないので飛び膝あたりで妥協したところを水流連打で安定して突破できるのが偉かったです。

 

選出率2位

 

◎技構成について

アクアジェット

なくても困らないけどあると便利な枠。そもそも水流連打以外でこだわること自体が強くない動きなので、むやみに技範囲を広げるよりも目の前の処理できる盤面を増やしていく方が強いかなと感じました。使用頻度も実はインファイトより高かったり。

・冷凍パンチ

地面にできるだけ隙を見せたくなかったので雷パンチは不採用。仮想敵のサンダー読みで使うことはほとんどありませんでしたが、副産物としてドラパルトを2度ワンパンできたので採用してよかったです。

 

エアームド

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性格:腕白

持ち物:ゴツゴツメット

171(244)-100-211(252+)-x-90-92(12)

ボディプレス/ちょうはつ/てっぺき/はねやすめ

 

ゼクロムの相方

お互いの弱点を(氷以外)半減以下で受けることができ相性補完がとても優秀です。

物理を流しながらゴツメでダメージを蓄積させていくのが基本の動き。

ラス1からでも相手次第ではそのまま詰みまで持っていける点が強力でした。

 

選出率3位

 

◎技構成について

・挑発

ダイスチル×3で耐久を確保したあと月の光で粘りながら竜舞シャドークローで急所突破を狙ってくる日食ネクロズマと何回か遭遇したため、挑発なしでは確実な遂行ができないと思いステロを切って採用しました。

 

ポリゴン2

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性格:呑気

持ち物:進化の輝石

特性:ダウンロード

191(244)-x-144(164+)-125-128(100)-58 ※S個体値0

トライアタック/シャドーボール/スピードスワップ/じこさいせい

 

D:臆病黒バドレックスの+1珠ダイサイコ(PF補正なし)確定耐え

 

雑に投げる駒

最初は生意気で採用したものの、結局黒バドレックスから飛んでくるのはサイコショックなので物理に寄せ直しました。

2ウェポンはどんな相手にも幅広く打ち合えるよう等倍範囲重視のノーマル+ゴースト。

適当に黒バドに投げては交換際ダイサイコから負けを量産しました。

 

選出率6位

 

◎技構成について

・スピードスワップ

命中安定みがわり貫通を高く評価して採用。電磁波よりも上振れ要素は少ないものの、負け筋を潰す確実性という点ではスピスワに分があると思い最後まで使い続けました。

 

【苦手なポケモン

ゼルネアス

全敗。遭遇頻度を考えても中途半端な対策を入れるくらいなら切った方がマシと判断して諦めました。

ゼクロム

ゼクロムミラーではほぼ100%抜かれている上、メタモン対策であろう地面枠がそのままこちらのゼクロムにも突き刺さるので伝説非選出の戦いを強いられます。

・エースバーン

ギガインパクト採用率100%

1舞ゼクロムとのS関係がわかりにくく行動選択が難しかったです(意地は抜けるけど陽気は抜けない)

エースバーンに限らずエアームドで止まらない物理アタッカー全般がキツい。

カプ・レヒレ

一貫するムーンフォース、上からの挑発、スカーフ眼鏡しっぽトリック…

好き放題やられました。

 

【選出パターン】

・vsザシアン △ ゼクロム+エアームド+(カバルドンorウーラオス)

ワイルドボルト持ちは負け。多くの場合、ザシアンを先に削り切るか、ゼクロムが先に疲弊するかのチキンレースになります。

・vsムゲンダイナ ○ カバルドン+ゼクロム+ポリゴン2

スピードスワップを入れて引かせたタイミングでみがわりを貼ればだいたい勝てます。

今期はなぜか試合序盤でムゲンダイナを雑に切る方が多かったように感じました。

・vs黒バドレックス × ゴリランダー+ゼクロム+ポリゴン2

私のポリゴン2の使い方が下手すぎて負け越し

・vsカイオーガ ◎ ゼクロム+(カバルドン、ゴリランダー、ウーラオスから2匹)

お得意様。負けた記憶がないです

・vs日食ネクロズマ ○ ゼクロム+エアームド+適宜

本構築は基本的に後発DMですが、日食ネクロズマ構築に関してはゼクロムで先にDMを切って荒らしてから裏で詰める流れが1番勝ちやすかったです。

・vsイベルタル △ ゼクロム+ウーラオス+ポリゴン2

選出も先発も1ターン目の動きも固定。お相手さんもほぼ100%初手イベルタルで来るので、1ターン目は必ずウーラオスに引きます。

DMしてダイアークを打ってくる場合

ウーラオス半減でミリ耐え(えぇ...)→ダイジェットにポリゴン2後投げ→ダイアークでポリゴン2が落ちDMが切れたところで改めてゼクロムを繰り出し第2ラウンド開幕

地面枠に引いてくる場合

水流連打でそのまま突破

ゼクロム以外誰も勝てないので有利なように見えてかなり苦しい相手です。

 

【最後に(レンタルはこちらから)】

ここまで読んでいただきありがとうございました!

耐久振りゼクロムの可能性を少しでも感じてもらえたならうれしいです。

ちなみにバトルデータでゼクロムの持ち物を見るとたべのこし採用率はなんと4.2%

開拓の進んでいない型で意表を突くことができたのも大きかったかなと思います。

3ヶ月という期間限定の竜王戦ルールで、ゼルネアス・ゼクロムという全く異なる2つの軸である程度の結果を残せてとても思い出深いシリーズになりました。

来期から始まる通常ルールランクマッチも頑張りましょう!

 

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TNおりか 127勝87敗

・白バドレックス軸 75勝60敗

ゼクロム軸 52勝27敗

 

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